紅絽(くろ)の独り言。

台本についての独り言をメインに、思いついたことをぽろぽろと。

【台本コンテスト】感情揺さぶられる数日間

ご無沙汰しております。
紅絽(くろ)です。

いや、あの…その…
三日坊主じゃないです。
いやいやほんと、ちょっと意図的に熟成してただけなんで。やっとこさ食べ頃なんで今このブログ。わざとなんで、うっかりとかそういうのじゃないんで、すべては計算づくなんで。いやはやいやはや。

言い訳はこれくらいにしまして、突然の近況報告です。
実は私、最近、台本コンテストなるものに参加しておりました。レンガさん主催の、第二回ニコ生用声劇台本コンテストです。

第二回ということは、当然第一回があったのですが、私はそちらには参加していません。

それもそのはず、私ってやつは、自分に自信がないくせに、プライドだけがやたら高くて、自分に順位がつくことが怖くて怖くて仕方がない臆病者なのです。

勉強とかはまだいいです。自分の頑張りでなんとなく結果が見えるので。
運動もいいです。はなから諦めてます。

でも創作は…頭の中で考えて、それを表現すのが単純に好きで。それを時々褒めてもらえることもあって。そんな時は単純に嬉しい。でも、時々褒めてもらえるからといって、自分が書く台本が特別良いとも、書き方が特別上手いとも思えない。そんなだから、コンテストの結果も予想できない。心の準備ができない。うっかり期待してしまって、それが打ち砕かれたら私の無駄に高いプライドはどうなってしまうんだろう?怖い、怖い、いやだ!ってんで、コンテスト系は避けてきたんですよね。ずるいやつです、でもこのずるさで私はこれまで自分を守ってきたのです。

そんな私がなぜ今回コンテストに参加を決意したのか、それはいくつかの理由があります。

①これまでずっと、知り合いの人に台本を使ってもらえたり、褒めてもらえるたびに、情ゆえにの評価だ、気を使わせてしまっているに違いないと思ってしまい、そんな卑屈な自分に凹む日々だったので、今回の匿名性の高いコンテストで評価をいただけたら、ちょっとは自信が持てるかもと思ったため。

②そして、今回のコンテストで台本作者としての自信をなくす結果が突きつけられても、最近リアルが充実しているため、そっちを支えになんとか凹みすぎずに立ち直れるのではないかと思ったため。

③そしてなにより、リアルが今後一層多忙になることが予想され、しばらく台本書けなくなる…下手をすると最後の作品になるため区切りが欲しかったため。

この三つです。


表彰台には乗ることが叶いませんでしたが、
予想以上の評価をいただき、個人的にはとても満足いく結果となりました。紅絽の台本を、知り合いが書いた台本だからではなく、作品として気に入ったから演じてくださった方がいた。作品として気に入ったから投票してくださった方がいた。その事実がもうたまらなく嬉しくて嬉しくて。もう本当にコンテストに参加して良かったと思いました。

この企画を立ててくださった主催のレンガさん、サイト作りや素材作りといった縁の下の力持ちとして主催を支えきったhuxeiちゃん、コンテストという力試しの場に挑んだ勇気ある参加者の皆さん、そしてコンテストを成立させてくださった投票者の皆さんに、心から感謝申し上げます。かけがえのない経験を本当にありがとうございました。

正直な話、期間中は、臆病者の自分がかーなーりーうるさくて、「結局自分は変われないのか…」と自分に失望したりもしました。でも、それ以上に嬉しくてたまらなかったことや、感謝を伝えたくなることがたくさんありました。喜び、悲しみ、感謝…そして嫉妬、羨望。色んな感情に揺さぶられる数日間でした。

この経験を糧に、少しは人間として強くなれていたらいいのですが。


さて、ガーネットは私らしい作品になったと思っています。起承転結といった起伏があまりなく、どこにでもいそうな恋人同士の日常を切り取ったかのようなありきたりの展開。オチも読めていた人も多いんじゃないかな。よく言えば王道、悪く言えば安直。それが私の作風だと思っています。そしてガーネットはそんな私らしさが全開になっているのではないかと勝手に思っていて…。どこかにいそうな二人、どこかにありそうな会話。演者さんが声を乗せるとき、自然と自分の言葉として出てくるような作品。それこそが私が目指している台本の形です。

しっとりとした台本を書きたいと思っても、なかなか書けない私。それらきっと、しっとりとした恋愛をどこにでもありそうなものとして捉えられるだけの人生経験が私に足りないのだと、そう思います。

ですから、これからしばらく台本を書けない間の人生経験の中で、あるいは他の方の豊かな台本達を通して人生の疑似体験を積んで、大人の感情の揺れ動きを少しずつ自分の中に自然なものとして積み上げていけたなら、いつの日か紅絽らしさを保ちながらもしっとりとした大人の恋愛を書ける日がくるのではないかと期待しています。

それがいつになるのか、台本という形ではもう二度と表現できないのか、そのあたりはまだよくわかりませんが、とにかく!!今の自分に与えられた課題を一つずつクリアしていくこと!!!それをやっていきます!!!!

とりあえず修論!!!
卒業!!!!!!!!
就職!!!!!!!!
創作はそれからだあああ!!!

あぁもうみなさん、どうか応援していてくださいね……。もし唐突に台本書けたとか言いだしたら、「息抜きしたかったんだな」って生暖かい目で見てやってください。あ、あと今参加中の企画は全力でやりきります。また見つけたらよろしくお願いします。


伝えたい思いは数あれど!キリがないのでこの辺りで!それではでは!
(このブログでは引き続き過去の台本語りを続けていきますよー。ブログ閉鎖しませんし、ツイッターもやめません。)